冬バチって?

10月から11月ごろに産み付けられ、約3週間後に成虫となる働きバチは「冬バチ」と呼ばれます。女王蜂の産卵は冬になると一旦止まり、早春を待って再開しますが、その間、冬バチたちは3ヶ月以上も暗い巣箱の中で過ごします。春から秋に生まれる働きバチは通常6~7週間ほどの寿命ですが、冬バチはその倍以上生きます。これは、生まれたときから越冬に適した体質を持っていること、そして夏バチのように外勤で体を酷使することがないからだと言われています。

ミツバチは冬眠はせず、冬バチたちが女王蜂を中心に固まり、互いに体を温め合いながら過ごします。この間、貯めた蜂蜜を食べてエネルギーを補給し、2月上旬に生まれる蜂児のお世話をした後にその生涯を終えます。本当に「お疲れ様」と言いたくなる瞬間です。