ミツバチが太陽の位置を手がかりに花畑へ飛び、自分の巣へ正確に戻ってくることは、よく知られています。
では、太陽が見えない曇りの日や、森の中ではどうしているのでしょうか?
実はミツバチは、地球の地磁気を感じ取る能力も持っていることが分かっています。太陽が雲に隠れているときなどには、この地磁気を**補助的な「第2のコンパス」**として利用しながら飛んでいると考えられています。
さらに、光の届かない巣箱の中でも、ミツバチは地磁気を基準にして、規則正しく美しい六角形の巣(巣板)を作ることができます。
近年では、高圧送電線や携帯電話などから発生する人工的な電磁場が、ミツバチの磁気感覚に影響を与える可能性についても研究が進められています。まだ結論は出ていませんが、一部の研究では、人工的な電磁場によってミツバチの帰巣能力や採餌行動に影響が生じる可能性が示されています。
私たち人間には気づきにくい地球の磁場を感じながら、ミツバチたちは今日も花から花へと飛び回っているのです。