お花へ蜜を集めに行く外勤バチは、巣から約1〜3km離れた花まで飛び、およそ300輪もの花を訪れます。
そして、自分の体重(約0.09g)の半分近くにあたる約0.04gの花蜜を「蜜胃(みつい)」にためて巣へ持ち帰ります。これを1日に約10回も繰り返します。
つまり、1日に約3,000輪の花を訪れ、フルマラソンほどの距離を飛ぶことになるのです。
外勤バチとして働く約10日間で集める花蜜は、およそ4g。これを巣の仲間たちが受け取り、水分を飛ばして熟成させることで、最終的には約1g弱の蜂蜜になります。
六角形の小さな巣房(巣穴)1つには、完熟した蜂蜜が約0.4〜0.5g入ります。つまり、ミツバチ1匹が一生かけて作る蜂蜜は、巣房約2個分以下ということになります。
一方、標準的な巣枠1枚には、およそ7,000個の巣房があります。その両面が蜂蜜でいっぱいになると約3kgの蜂蜜になりますが、それは約4,000匹ものミツバチが一生をかけて集めた贈り物なのです。
蜂蜜をひとさじ口にするとき、その背景にある何千匹ものミツバチたちの働きに思いを馳せると、一滴一滴がいっそう大切に感じられるかもしれません。