ミツバチのアンテナ「触角」は超高性能!

さて、次はミツバチのアンテナ、触角のお話です。

ミツバチの触角には、とても優れた嗅覚があります。新しい匂いを学習し、長く記憶する能力にも優れていて、花の香りの違いや女王蜂・仲間が出すフェロモンを正確に識別します。

だから、よその巣の働きバチが侵入してくると、門番のミツバチはすぐに「よそ者だ!」と見抜いて追い払おうとします。時には2匹がかりでつまみ出している姿を見かけることもあります。

もちろん、僕たちのような"ちょっと下手な養蜂家"の匂いも覚えてしまいます。以前に巣箱を開けて迷惑をかけた相手だと分かると、まだ近づいてもいないのに「こっちくんな、あっちいけ!」と言わんばかりに、頭の周りをブンブン飛び回ることもあります。

触角は、匂いを感じるだけではありません。

触角や前脚を使って、花蜜があるかどうかや花の状態を確かめています。また、飛行中には風の流れや空気の動きを感じ取り、姿勢や飛ぶ方向を細かく調整しています。

さらに、巣の中では温度や湿度を感じ取り、快適な環境を保つためにも活躍しています。

そして、触角の付け根にはジョンストン器官という特別な感覚器があります。これによって重力や体の傾きを感じ、自分がどちらを向いているかを把握したり、仲間が「8の字ダンス」で伝える細かな振動を読み取ったりしています。

まるで、鼻・耳・指先・温度計・湿度計・ジャイロセンサーが一本にまとまったような超高性能アンテナです。

ミツバチって、本当にハイテクでクールな生き物だと思いませんか?